台風19号により運休となっている箱根登山鉄道、蛇骨橋の上部の登山線復旧工事の現場です。巨大なクレーンが動き崩落した線路の上の法面を補強する工事が行われいました。4月2日のニュースで、7月下旬に登山鉄道が開通予定と報道がありました。当初今年の秋に復旧予定とされていたので朗報ですが、箱根の住民の皆さんは、通勤・通学の足であり、観光ので大事な役割を担う、登山鉄道をなんとか6月から運行ができないかと強く希望されています。
県道138号線の法面の土砂が180m崩落した場所です。仮橋で道路を県が設置し、今は車の通行はできていましたが、法面の工事そのものはこれからのようでした。仮設道路の下には、早川が流れ川まで崩落した様子がよくわかりました。写真上の東電の鉄塔は根元の地盤が不安定なため上部に建て替えられていました。県道138号線は、住民にとって重要な道路であり早急な復旧工事と安全対策が求められています。
建て替えが行われている早雲山のケーブルカー駅の向かい側に老舗旅館がありましたが、その法面の土砂が旅館を一部恐し崩落したままになっていました。旅館を再建するのかどうかも決まっていないそうです。
写真は湖尻水門です。向こう側が芦ノ湖の水面です。台風19号では芦ノ湖があふれ出しその水が湖畔や早川沿いの建物に流れ込み浸水被害となりました。「芦ノ湖の水位の適切管理による町民の安全を確保」を求める意見書が黒岩知事宛てに箱根町議長名で提出されています。やはり平素から事前放流を行い芦ノ湖の水位を下げておき、氾濫しないよう水位管理が重要です。この日も前日の雨による放流が行われていました。
大涌谷は、シェルターが7か所完成していましたが、ガスが発生しているため遊歩道は通行止めでした。ジオパークはコロナ感染拡大の影響で閉館していました。ロープウエイは運行していましたが、観光客が減っている状況でした。箱根は大涌谷の噴火、台風、さらにコロナウイルスの影響で大打撃となっています。少しづつ復旧にむけて進んでいますが、地域経済、観光業、そして住民のくらしを守るために町、県、国が連携し予算も十分つけて有効な取り組みを急ぐことが必要です。