活動日誌

環境科学センターの視察

2020年4月9日

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平塚にある県立環境科学センターを県議団、平塚市議団と視察しました。主な業務は環境監視(大気環境・水環境・化学物質モニタリング・騒音、振動)調査研究(マイクロプラスチック研究、環境DNA技術研究)・環境学習・地域気候変動適応センターの役割も担っています。

マイクロプラスチックの説明では、ビーズ(クッションの封入材が漏出)や人工芝破片、また水稲耕作の肥料殻が代掻き、樹脂ペレツトによるものと調査結果がでていました。人工芝は先日の県立辻堂海浜公園の多目的広場の改修に使われています。マイクロプラを増やすような素材を海沿いのグランドに使用すべきではないのが県の立場のはずです。

 PM2、5発生源の推定の研究成果では、PM2、5全体では海外が35%、国内が65%と推定されていて海外が多いと思っていたので意外でした。

 県民参加による海岸漂着物マイクロプラ調査では、茅ケ崎市のヘッドランドが500</個㎡で次に多いのが藤沢市の引地川3か所と示されていました。私たちは粘り強く引地川の除塵機の設置を求めています。また上流に厚木基地があるのでその影響も考えられるかもしれません。日々の住民のくらしにより側溝などから川へ、そして海へと流出しているマイクロプラ。生態系を変え、食物連鎖により私たちの体に影響しています。

 これから、昨年の4月に設置された地域気候変動適応センターが重要な役割を担うことになります。気候変動適応法は、H30年に適応策を法的に位置づけ、関係者が一丸となって適応策を強力に推進となっていますが、まだまだ漠然としている状況です。今後は機能の充実や強化をすすめるそうです。

 グレタさんのように世界の若者たちが気候変動についてアクションを起こしています。環境に対する問題意識を県民に対して高めていくことも県の役割です。

 今は世界中が新型コロナ感染拡大防止に取り組んでいるところでウイルスも大きな脅威ですが、今後の気温の異常な上昇、ゲリラ豪雨、大型台風の直撃、地震、津波など自然の脅威も私たちの命を脅かすものに違いないとあらためて認識しました。

 環境科学センターの機能や役割について県民に広めていくことが必要だと感じました。