11月23日は勤労感謝の日です。県職員の自死からというタイトルで、朝日新聞が神奈川県の職員の自死について3回連続で記載しています。当時、共産党県議団にも記者から問い合わせがありましたが、私たちはその事実を知りませんでした。その後、うつ病で亡くなられた職員さんがいると聞きましたが、その原因について遺族から大ごとにしたくないと言われていると聞いていました。ところがあとから家族からそんな意向は伝えていないとなったのです。長時間労働と仕事の内容による過重負担、さらに上司によるパワハラが原因でうつ病を発症し、自死されたと聞きました。
職員は政策局知事室に所属し、知事独自の特命事項という知事の思いを実現するという業務を担い、さらに議会対応その後、忙しい財政課に移動。そして上司から部屋に響き渡るような大声で怒鳴るパワハラもあったようです。残業時間も少なく申請され公務災害に認定された時間は、200時間の月も!(本人申請で産業医に報告されたのは70時間)あまりの時間外労働の多さ、そして申告と実際の時間外労働時間の差が大きく驚きました。職場のパソコンに電源が入っている時間と休日労働時間で勤務時間としたそうです。当時県庁では、少なく申告することが当たり前だったのでしょうか。
県は現在「働き方改革推進本部」を設置し、時間外労働を減らすための取り組みをすすめています。産業医体制を強化し、精神科医も過重労働面接をしているようです。今後もさらに働きやすい職場に改善をすすめることが求められています。
以前、私の委員会担当で聞き取りをしてくれた職員さんは、通勤電車で吊革につかまりながら意識を失いそうになる、めまいが頻繁におきるんですと話すので、病院に行くことをすすめました。でも病名がつくと治療のために休むことになり、職場に迷惑がかかるんですと話すのです。その後、私は質問でとりあげ、健康診断の再検査通知があった職員さんは、もれなく検査のため病院にかかれるよう上司から促すことを求めました。現在はどうなっているでしょうか?
企業も行政もすべての労働者が、過重労働にならないよう、充分な人員の配置と予算をつけ、そして休みやすい職場の環境をつくること、心も体もリフレッシュできる休日がとれ、余暇を楽しめる自由な時間を補償することが必要です。
長時間過密労働をなくし人間らしく働ける労働のルールをつくりましょう。8時間働けばふつうに暮せる社会へ!