社会問題

GIGAスクールは公教育の市場化・民営化 教育政策ではなく経済政策

2021年3月9日

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GIGAスクールって何のため?だれのため?」と題してGIGAスクールの問題点、その危険なねらいについて学習会が開催されました。GIGAスクール構想は、教育政策ではなく文科省をさしおいて、経産省主導の景気対策、経済政策であること。新たな社会society5.0に向けて教育改革を進めるもの。公教育を解体し、市場化、民営化が目的と。子どもたちのためではなく、タブレットを売るIT産業がもうかる仕組み。子どもたちには格差が生まれ、教員も学校現場も混乱し多忙化が増すものと示されました。

 現場の先生の発言では、学校に届いた全校生徒数分のタブレットの山。1台ごとにパスワードの設定を始めたが先生たちは、何をどうすればいいんだと途方にくれている状況。学校での条件が整っていない。紙の学習ですら追いついていない子どもたちがいる現状。個別最適化はできる子だけがどんどん進んでいくことになる。

 今、コロナ禍で感染防止や子どもたちの心、精神面でのケアが必要な時にGIGAが入ってきて対応しきれず大きな負担だとの発言も。

 オンライン授業で、子どもたちの心にどうやって寄り添うのか。またベネッセの学習アプリの導入を予定している市もあるそうです。また家庭への持ち帰りについて、破損したら弁償するよう求める教育委員会も。

 5年後の更新時に、政府予算がつくかどうかも不確定です。子どもたちにとって最善の利益、等しく教育を受ける権利を守り、これからの学校のあり方について、みんなで考え声をあげていくことが必要ではないでしょうか。私たちは公教育を市場化、民営化する経済政策としてすすめられるGIGAスクール構想のねらいを捉え、子どもたちの等しく学ぶ権利を守るために力をあわせましょう。