「視覚障がい者の生活と権利を守る会」の方々と、信号機について懇談しました。現在県内の信号機は9千機あり、その内、音の出る音響式信号機は、750か所あるそうですが、1割にもなりません。
「歩車分離式信号機」だとどのように知らせているかの質問に、県警察は「ピヨ。ピヨピヨ」と「カッコー。カカッコー」と音声が流れると説明しました。でも音響付加装置がないと視覚障がい者は歩車分離だと気づかない。いつ渡ったらいいのかわからず困っている。
また夜間・早朝に近隣住居への配慮により、音を消していますが、視覚障がい者の方が赤信号と気づかず横断し、亡くなるという痛ましい事故がおきたことが話されました。またビル建設や強風・大雨などで音が飛び、聞こえづらく限界があるそうです。皆さんは、音によって方向を確かめ、信号機の位置や場所で、目的地へ続く道を探すそうです。
質問では、音響付付加装置の要望があった場合の対応はどうしているのか。また歩車分離信号機を設置するときは、自治体担当者、障がい者に現場を検証させてほしい。できない場合は、警察官がアイマスクをして横断できるかどうか体験してほしいと要望がありました。
また横断歩道を歩いていると、横断先の歩道にたどり着けず、ガードレールにぶつかることがあるそうです。やはりエスコートゾーンの設置が必要です。横断先が直線でたどりつけない場所には早急に必要です。
関内駅から県庁まで、3か所の歩車分離式交差点がある。皆さんが危険を感じながらここまでくるという訴えに、気づかなかったこと。あらためて当事者のご意見を伺うことの大切を感じ深く反省しています。
障がい者の方々が、安全に横断できる信号機はまったなしです。さらに力をいれて皆さんと実現に向けて取り組みます。