松田山の菜の花と河津桜
「現代教育福祉論」 辻浩著 子ども・若者の自立支援と地域づくりを読んでいます。まえがきには「教育と福祉が連携して、すべての子ども・若者の豊かな人間発達を保障する道筋を明らかにすることである」とあります。子ども・若者の生きづらさを克服するために、多くの職員、教員、スタッフ、住民、学生、研究者が、個別の領域で奮闘しつつ、教育と福祉という連携に行き当たっている。領域を超えて相互に高めあうことに貢献できればと。政治に関わる議員が残念ながら含まれていないのですが、私たちにできることがあると信じて読み深めているところです。
自治の力による教育福祉のまちづくりで、長野県阿智村の取り組みが紹介されています。学校教育のあり方が見なおされ、ひとりの母親の意見発表で、通所施設を考える会、障がい者施設ができ、障がいのある人を支援することで地域が活気づき、豊かなになっている。住民自治の尊重、住民主体の地域づくりだと。
実は昨年の夏、家族で星空観察で訪れた阿智村が、このような取組をしている地域とは知らず驚きでした。
不利益や差別、困難を抱える子どもたちや若者たちを、努力不足だと指摘し、自己責任と片づけられる社会を変える。そのためにできることが示されている希望を感じる内容だと感じています。