社会問題

財産処分

2017年4月7日

 「湘南鎌倉総合病院が隣接の武田薬品工業(株)の土地、約8000坪を購入し、救急・外傷治療、がん治療分野の診療機能充実を計画している」と報道されました。また研究員の人数を300人~400人に減らす計画との報道もあります。

 県は、「インベスト神奈川」(施設整備等助成制度)ですでに40億円を武田薬品に交付しています。今回、財産処分の申請をしてきた延床面積の1、49%が補助対象からはずれ、約4797万円が減額になります。

 インベスト神奈川は、H23年からH32年までの10年間で最大80億円の予算です。残りあと4年で4回分あります。1回8億円としてこれからも約32億円の助成金が武田薬品に!

 財産処分の研究施設内のスペースは、武田薬品出資の新たに創設された別の株式会社が使うようです。研究所新設時に、「ここから世界に誇れる新薬を送り出したい」と当時の社長が語っていましたがどうなったのでしょうか?

 呼び込み型で企業誘致を進め、固定資産税も20億以上も免除し、インベスト神奈川で県民の税金を企業に注ぎこみ、さらに深沢地区の開発計画と村岡新駅構想と周辺のまちづくり計画を進めてきました。

 企業は、利益がなくなり採算があわなければ規模を縮小し、いずれ撤退もおこりえます。厳しい財政といいながら県民の税金は企業のために80億円も使うのです。80億円は県民の望んでいる障がい者福祉や高齢者福祉、子育て支援や子どもの貧困対策、災害対策、交通安全対策などに使うべきです。

 このような企業誘致と一体のまちづくりはあらためることを予算討論で指摘しました。