社会問題

PFI・業務依託を考える 学習会

2022年2月13日

 

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「神奈川県におけるPFIの活用指針(改訂版)より」

湘南まち研主催の「PFI・業務委託を考える」学習会に参加しました。自治体問題研究所事務局長の渡部さんから問題提起がありました。その後、茅ヶ崎市、平塚市、大磯町、寒川町、二宮町それぞれの議員からPFIや指定管理者などが行なわれている施設や現状について報告がありました。

渡部さんからは、PFIについて・・公共サービスの提供で最も重視されるべきことは、公平性~機会均等、利権の排除、品質の均一的提供、安定性~継続的なサービス提供、廉価性~所得の大小によるサービス提供の有無を生じないが示されました。

 また推進側が主張する利益を得ながら、効率・安価なサービス提供にはならず、手抜き(劣悪なサービス)、劣悪な労働条件(低賃金、人手不足)、経営破綻による事業撤退が報告されていると。

今までの事例でも、住民への対応が悪い、公平、公正、的確な対応ができない、採算が優先されることになるなど、利益優先の民間では自治体による直営のようにはできない現状があります。

市役所や公園などの駐車場の有料化は、民間業者の利益そのものになっています。

藤沢では、「たい肥化センター」がまさにPFIの失敗例です。共産党は市民運動にも参加し議会でも当初から反対していました。経営破綻した特別目的会社は撤退し、その後継続した別の企業も撤退、最終的に施設は市民の税金(約10億円)で壊すことになりました。私たち共産党は当初から反対していました。

神奈川県も、指針の中でPFI活用の効果を公共サービスの水準の向上、事業のコスト削減、財政の平準化、そして事業機会の創出ができるとしています。何故今までのことで学べないのでしょうか。

経済の活性化が期待できるとしていますが、企業の利益であり住民の利益ではありません。

公共の役割を投げ捨て、利用者へのサービス低下や不利益をもたらし、さらに住民の税金を使い民間を儲けさせる仕組みはやめるべきだと求め続けなければとあらためて思いました。