活動日誌

介護の仕事はのぞくもの?

2019年12月1日

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 かながわ県のたよりの1面がこのタイトルでした!「介護の仕事をのぞく」に違和感を感じませんか?「県は未病を改善し、介護を必要としない元気な高齢者を増やすことを最優先にして取り組んでいます。しかし一方で介護人材は約2万1千人も不足するとみられています」と書かれています。

 県が介護の現場に行っているのは、表彰です。がんばって成果をあげた事業所に奨励金100万円を交付。「介護の現場に光をあてる取り組み」と いいますが、光をあてるという表現が間違っています。そもそも介護の仕事が続けられない理由の最大の原因は、激務と低賃金です。処遇改善はまったなしです。今も介護の現場は、慢性的な人手不足で交代する職員がいないため長時間、過密労働に。そして残業代も未払いのまま夜勤が続き体を壊す方もいると聞いています。それでも、介護の仕事が好きで、感謝されることがうれしいとやりがいを感じて頑張って続けている方たちが多くいます。事業所の運営もぎりぎりで、廃業に追い込まれている深刻な事態です。

「元気な高齢者や外国人の活用に力を注いでいます」となっていますが、元気な高齢者のボランティアにたより、低賃金な働かせ方を増やす外国人労働者の活用は間違っています。

 共産党県議団は、介護職員も含む福祉職全体の、処遇改善はまったなしと県として独自の賃金などへの支援を要望し続けています。国に求めることも当然ですが、県は厳しい現場の声を聞き受け止め的確な政策を進めるべきです。 

 一面の最後の言葉は「命輝く超高齢社会を目指していく」とありますが、「かながわ感動介護大賞」で命が輝くのでしょうか?やはり「のぞいてみませんか」の表現は、現実離れした上滑りの言葉に感じます。

 私は、介護する人も、介護される人も大切にする県政に変えていくことが必要だと思います。みんなの命が大事にされるように皆さんと力をあわせます。