神奈川県の母親大会が相模原市で、力強いゴスペルの演奏をオープニングにして開催されました。
記念講演は「見えない 貧困~未来を奪われる子どもたち~」と題してNHK名古屋放送局 チーフプロデューサー 板垣淑子さんから放送した番組の一部の映像と、トークを交えての講演でした。
団塊世代が定年後、仕事をしながら、非正規で子育てをしている団塊ジュニアの生活も支え、さらに高齢になった親の介護もしている現状がまず映し出されました。そして高校生が連日のバイトで生活を支え、兄弟の世話や家事も行い、大学進学は諦め専門学校に400万円の奨学金を借りて進学する。一日も早く母をらくにしてあげたいと。どちらの映像も、衝撃をうける内容で切なくなりました。
板垣さんの訴えどおり、子どもの貧困は7人に一人と言われていますがたとえば学校のクラスの子どもたちをみても外からはわかりませんと、確かにそうです。
生活が厳しくても、困っている、何とかしてほしい、助けて!と言えない、声をあげられない世の中、社会になってしまっています。でもそれは何故なのでしょうか。自己責任論? 子どもは親に恥をかかせたくない。つらい状況を話せない、訴えられない、困っていることがわかりにくいということだそうです。
子ども食堂やフードバンクの取り組みもさらに進めることが必要です。
人はお金を節約する時は、食費がまず削られる。映像の女子高生もお昼がパンの耳でした!若者が仕事によってえられる収入が少ないため、奨学金の返済ができなくなり自己破産する現実もおきています。学校の授業で奨学金を教えている。担任の教師が全員に申請用紙を配り記入してくるように指導!?進学はお金を借りてするものに!
現実を知れば知るほど、政治や社会の責任だと思います。学んで行動して変えていくそれが母親運動です。未来を担う子どもたちのために命を守る取り組みへと力をあわせる時です!