活動日誌

さらなる保育の規制緩和は、保育の質の低下に!

2016年3月24日

国会で安心して預けられる保育園の増設を求めるママやパパ、待遇改善を求める保育士が、呼びかけて23日に「国会大作戦」と題する、院内集会が開かれました。共産党、民主党、社民党、維新の党、公明党の国会議員や省庁関係者も出席したそうです。

 ところが小規模保育所の定員枠を緩めて保育の受け皿を増やそうと政府与党検討に入ったとの新聞記事に驚きました。それが待機児童の緊急対策でしょうか?小規模保育は、職員が保育士の資格がなくても保育が行える施設です。自治体によって基準が違いますが、保育資格者が半分でも認可される場合があります。記事によると小規模保育所は1655か所が認可され、約2万5千人の受け入れ枠があるとのことです。

 小規模保育所は0、1、2歳を預かり、ビルの一室やマンションの部屋などで保育が行われていますが、園庭がない施設がほとんどで、避難経路が確保されていないなど保育環境が不十分です。待機児対策として定員の上限を19人からさらに増やし緊急対応するとしていますが、保育職員を増やして対応できるのでしょうか。さらなる人数を増やす規制緩和は子どもたちに目が行き届かず、命に係わることにつながらないか心配です。

 以前小規模保育所に入園されているお子さんの保護者の方から相談がありました。災害がおきたら、保育士さんは何人の子どもを助けられるのか心配。外遊びをしたと連絡帳にあるのは月に2回、詳しく聞くとビルの周りを歩いただけだったそうです。どうしたら公園などの外遊びができるのか、保育士を増やせばいいのか、保育予算がたりないのかとさまざま尋ねましたが、答えはありませんでした。

 また、災害時の避難が困難ではないかと質問した時、避難場所は「べランダがあります」の答弁で驚きました。

子どもの保育園は、安心して預けられる場所であることが一番重視されるべきであり、そのことが求められています。保護者は安心して預けられる認可園を増やすことを望んでいます。緊急対策は、規制緩和で行うべきではありません。