藤沢市の3大谷戸の一つである遠藤笹窪谷戸に公園が整備され、開園が7月に迫る「遠藤笹窪谷公園」です。
現地を見に行くと緑が広がっていた谷戸の一部が駐車場や建物(生物多様性サテライトセンター)道路に変わっていました。コンクリートの下で生息していた植物や昆虫の悲鳴が聞こえると声が寄せられました。さらに奥の場所に以前、がれきや残土が捨てられ埋め立てられていたと近隣の方から聞きました。
たしかに小出川周辺地域の浸水対策は急務ですが、公園の整備ではなく自然のままの谷戸を遊水地(調整池)だけの機能で維持することはできなかったのでしょうか?
写真は隣接する以前からある「えびね・やまゆり園」です。久しぶりに散策してみました。園の奥地にあるショウブ、薄紫と白のコントラストが涼しげです。やまゆりの花は、これからで今はつぼみでした。静かな木立の中にひっそりとあじさいの花が咲いていて思わす深呼吸したくなりました。
笹窪谷公園にも今後、ショウブとカキツバタが植えられるそうです。また子どもたちが農業体験できる水田もつくるそうです。
今後、車が進入し多くの方が訪れるようになると生態系への影響が心配されます。失った自然はもとに戻りません。地域の方々によるボランティアだのみの管理や保全ではなく、市として予算を充分につけこれ以上自然を壊さないように環境を守る立場で取り組み生態系の影響を最小限していくことが必要です。