社会問題

教育への不当な介入があってはならない 多数の声で県立高校での菅前首相の講演会は中止に!

2022年6月8日

IMG_1392

統廃合される神奈川県立瀬谷西高校で行なわれようとしていた、菅前首相による講演会は中止になりよかったです。

 共産党県議団は、いち早く県教委と2回懇談を行ない中止要請をしていました。県教委は学校が決めたこと、テーマが絞られているから中立性がたもたれていると説明したそうです。学校には、抗議や中止を求める県民の声があいつぎましたが、学校は「県と相談して決めた」と説明しています。食い違う主張ですが何故でしょうか。いったい誰が企画して、どのような経過でこのような講演会が決まったのか明らかにすべきです。県教委も学校も教育への不当な介入、おかしい、やめるべきだと思わなかったのでしょうか?

 

 報道では、県会議員が関わっていると記載されています。選挙直前であり、しかも高校3年生向けです。選挙権のある生徒もいます。6日付で自由法曹団が中止を求める文章をだしました。特定の政党のみを招いて講演会を実施することは教育基本法第14条2項で禁止されている特定の政党を支持するための政治教育にあたるもので容認できないと講演会の開催に強く抗議し中止を求めています。

今回の中止の理由が、「菅前首相のスケジュールの都合上、中止」としていますが、じつは複数の団体や多くの個人の方々が、教育現場にあってはならないこと、不当な介入は許せないと声をあげたことが中止に追い込んだのではないでしょうか。

 振り回されたのは、生徒たちです。18才になり初めての投票。一人ひとりが、有権者として自ら判断して政治参加できるように投票行動を保障することが大切です。