藤沢市の都市マスタープランでは、将来都市構想、都市づくりの基本方針、そして村岡地区構想がり込まれています。
10月16日、第1回村岡新駅周辺地区まちづくり検討会議が行われました。あらたな都市拠点を「村岡新駅周辺地区」とし、まちづくり、都市像、実現化にむけた取組の検討を目的として「村岡新駅周辺地区まちづくり検討会議」を設置するとしています。12月中ごろ(予定)には、街での過ごし方、街の使い方、具体的な都市空間のあり方検討、来年3月初旬は、官民の役割、全市的な役割、効果の確認そして街のイメージと実現化スキームを具体化と検討の流れが示されています。
まるで村岡新駅周辺開発は決まったことのように会議が設置されているのはおかしいのではないでしょうか?H30年12月議会の副市長の答弁は、「概略設計の結果、事業費全体が著しく増大する、あるいはJR東日本からの支援が得られない、さらに今後数年後に市の財政状況が急激に悪化する、そういったような事業を取り巻く環境が変化した場合は、この駅の整備はゼロベースで見直す必要がある」としています。
市は中期財政計画で584億円も不足するとしています。今もっとも優先して取り組むべきなのは、気候変動が深刻な時にあらたな都市構想ではなく市民の命と財産を守るための防災や減災にむけた取組の強化、推進です。
商業施設も含む新たな企業誘致、都市型住宅、集客力増加、ヘルスイノベーション最先端拠点形成などへの期待ではありません。グレタさんの発言のように夢のようなおとぎ話の構想や取組ではなく、目前に迫っている危機に目をむけた政策こそ優先することが政治の責任です。