25日の県教育委員会で県立高校10校を5校に削減する統廃合と6か所の県立定時制高校の募集を停止することが、充分な議論もおこなわれず決められてしまいました。定時制高校は、学びなおしの場、外国に繋がる生徒、不登校の生徒の進学先など、大切な役割があります。通学の範囲になくなることは、学ぶ場所を奪うことになります。
さらに県立高校を減らすことは、生徒たちが学びたい学校にいけなくなることです。教育員会での議論では統廃合計画についてはすでにスケジュールを示してあることや、希望する人数が減っていることなどを理由にしていましたが、県民が減らしてほしいと望んでいるわけではありません。
すべての学びたい人たちに場所を確保し、学ぶ権利を守ることが県の役割ではないでしょうか。共産党県議団は再編統廃合と定時制募集停止に反対です。県立高校改革といいますが、そもそも考え方は子どもたちのためではなく、県の財政負担を減らすためです。
通信制に希望が増えているからと理由にありました。私は県議の時、湘南高校定時制の入学式に参加したことがあります。夕方から入学式がおこなわれ、緊張した生徒たちに向けて校長先生が、「今日から君たちがわからいことや困った時はいつでもどの先生にでも、聞いたり相談してください。友だちもいっぱいつくり体育館で部活動もできますよ。図書館も使ってください」と語りかけていてあたたかい気持ちになりました。
少子化も理由の一つにしていますが、学級数を増やして大規模校をつくることよりも少人数学級を実現することが優先です。県として一人ひとり大切にされる教育環境を!皆さんと力を合わせます。