社会問題

経済優先、企業の利益のために子どもたちが利用されるGIGAスクール 子どもたちの学びや発達の保障、健康を守る学校こそ

2021年6月7日

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 「GIGAスクールのどこに問題があるか?Societty5.0型教育改革の危険なねらい」児美川 孝一郎さんの講師による学習会が「いのち環境ネットワークと子どもとメディアを考える会」の方々の企画で行なわれました。幅広い年齢層の皆さんが参加され、後半の質問や意見もさまざま寄せられていました。

 GIGAスクールが、経済成長が目的であり、一人一台の端末でIT企業を設けさせる仕組み。貧困や格差、紛争やジェンダー平等、非正規雇用など社会的な課題解決には到底ならないこと、子どもたちへの心や体への影響はなんの検証もされていないまま経産省の主導で進められていること。ICT教育のねらいがわかりやすく語られ、教育委員会の混乱、教育現場の混迷を招いていることなどが示されました。

 多くの子どもたちは、置いてきぼりにされ、エリートも微弱にしか育たない。子どもの学びと成長が保障されるのではなく、企業と連携し企業に教材をつくらせ個別に利用する、集団の中で共に学ぶ豊かさがそこなわれる危険がある、社会的な課題意識が育つ場がなおざりにされる可能性もあると語りました。

 私たちがまず知ること、そして他の人に広め声をあげることが必要だと。当事者への説明がない。学びの自己責任化に行きつくだけ、これまで以上の「学力格差、意欲の格差、人間力格差」

「未来の教室」は、学校の存在意義を薄めるもの。公教育の解体はやめさせ、子どもたちの最善の利益、学びや発達の保障、子どもたちの健康を守るために私たちは、教員や学校現場と一緒に力をあわせることが必要だと感じました。