神奈川自治体学校に参加しました。全大会の記念講演は芝田英昭氏による「<我が事・丸ごと>地域共生社会で、どう変わる社会保障~自治体・地域住民の共同の運動・実践が輝く未来へ」が行われました。政府がいう地域共生社会は公的責任を投げ捨て住民の自助・共助(助け合い)に変えることが狙い。その後、特別報告は「小田原市生活保護バッシングジャンパー問題をどう感がえるか」でした。小田原ではあり方検討会に生保利用者(当時者)がメンバーに入ったことが有効だったそうです。受給者ではなく利用者の言葉に変えたそうです。
午後の分科会は、子育て・教育分科会の参加しました。和光大学の梅原利夫氏による「すべての子どもたちの成長・発達のために・豊かな学びとは」の課題提起があり、教員OB・保育士・学童指導員・子どもを守る会・不登校親の会の方々など多彩な参加者の皆さんによる意見交換が行われました。
保育士さんから「窓のない保育室」や「地下室保育園」を許可しようとしている。0歳児が泣いていると、「なんで泣いているの!わけわからない」2歳児のトイレを「早くして!」とせかす保育園があるとの発言。保育士をやめて山岳ガイドに転職しようと思っていたが、この場所にきて続けようと思うと嬉しい発言もありました。また安倍首相の幼児教育の無償化は、幼稚園の預かり時間である4時間のみ無料になるのではないかなどの意見もだされました。認可外保育園の子どもは無料化の対象外にしようとしていることも許せないことです。
保育園では11時間預かりの子どももいます。園庭のない窓もないビルの地下の一室で11時間も過ごすことになったら大人だって到底耐えられないことです。子どもの人権をどう思っているのでしょうか。
子育ても教育も文科省が作成した「教育振興基本計画」によって進められています。生きる力の育成として「国際的な学力調査でトップレベルに。道徳教育の推進、グローバル人材の養成などまさにこの計画どおりなのです。子どもの成長に応じた教育システム?幼児教育も外遊びなんて必要ないという考えなのかもしれません。
梅原先生は子育ての基本的な考え方は憲法とこどもの権利条約を中心に。子どもの立場にたった教育現場での、日々の努力と積み重ねは貴重な財産。子育てに関る教育現場の関係者による協力・協同の取り組みこそ大事だと。もっと時間があればさまざまなお話が聞けたのに残念です。君嶋議員・大山議員もそれぞれ社会保障や女性の分科会に参加しました。
明るいお日様の下で、新鮮な空気をいっぱい吸って、鳥の声や花や緑に触れて子どもたちには育ってほしいですね。その環境や育ちを保障するのは私たち大人の役割です。