活動日誌

ルニットドーム 知っていますか?

2017年9月9日

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 NPOパパラギの武本さんが、「風と波と海と」と題して、父島から17日間でマーシャル諸島首都マジュロまで無寄港航海された報告会が行われました。パワーポイントによ航海の様子と説明、さらにクイズ方式で武本さんらしいユーモアあふれる報告でした。写真はヨットは風上にも走ることができるのかを出題し、その進み方を説明している場面です。気候変動による影響、巨大積乱雲、30度を切らない高い水温、サンゴの死滅、漂流物やごみ、マーシャル諸島の原水爆実験による影響など。自分はただの目撃者だと話し、いつも私たちにさまざまな問題意識をなげかけてくれます。

 とりわけ驚いたのは、ルニットドームでした。アメリカが行ったマーシャル諸島での原水爆実験。広島の原爆の1、6倍の原爆を毎日×12年間核実験を行ったぐらいの規模の実験だったそうです。8万5000立法メートル分の汚染物質を爆心地に埋め、コンクリートで固め封印しているのだそうです。ここから汚染物質が漏れ出し健康被害や海への汚染も広がっているのでしょうか。1月には、日本から医師が島に行き、島民の健康状態の診察をしている映像や、このドームの上で測定作業が行われている写真もありました。

 海は私たちに、今まで人間がしてきたこと、今していることその影響を気づかせてくれる場所だと感じました。「多くの人に海に寄り添って生きて欲しい!」と武本さん。これから私たちがしなければならないことを一緒に考え、声をあげ行動しまししょう!