神奈川県の花はやまゆりです。涼やかな白の花びらに少し点のような模様があるのが特徴です。ほのかな甘い香りがひんやりした山の中で、その存在感を示しています。
以前、西富の木立が開発されて斜面がお墓になりました。そこに生息していたやまゆりが、遠藤の笹久保に移植されたことがあります。その後、移植は成功したのでしょうか?やまゆりはどこでも育つわけではなく、条件が整ってこそ育つと聞きました。自然環境を守り、やまゆりの生息地を保存していくことが必要です。
やまゆりの花で思い出すのは、やはりもうすぐ1年になる「津久井やまゆり園」の事件です。毎年この時期に咲きだすやまゆりの花で、私たちが心に誓うことは、二度と同じことが繰り返されないよう、差別のない社会にすること、誰もが大切にされる社会や政治になるようにみんなで力をあわせていくことです。