社会問題

保険料の滞納で、資格証明書の発行はやめるべきです!

2017年7月11日

 国民健康保険料が高すぎて、払いたくても払えない方が増えています。2016年6月1日付の資料によると、神奈川県の滞納世帯は236、465世帯で滞納世帯割合は17、3%で、全国9位、短期証という数か月しか使えない保険証は、76、497世帯に交付しています。さらに資格証は、9446世帯に発行しています。資格証明書は、事実上「無保険」病院にかかると、費用は10割負担になります。

 そもそも、国民健康保険料は、助け合いの制度ではありません。国民皆保険です。国保法に定められた「社会保障」です。さらに厳しい取り立てが行われ、差し押さえまで行っています。神神奈川県は、市町村一般会計法定外繰り入れが全国第2位です。それでも、国保料が高すぎて払えない、体の具合が悪くても病院にいかれない、命にかかわる事態となります。

「今、食費を削り、生活を切り詰め何とか払っているが、国保の都道府県化でこれ以上保険料が上がったら、もう払いきれない。なんとかしてほしい!」と声が寄せられています。とりわけ高齢者の方々のくらしは年金が減らされ、医療費負担の改悪もあり深刻です。資格証明書の発行はやめるべきです。

 県が示した納付金算定に向けた標準保険料率試算を用いての保険料額は、27市町村の値上げが予想されています。これ以上負担がおきれば、住民の健康や命に関ります。藤沢市も加入者の31、7%もの世帯が滞納している実態があります。

 これ以上被保険者の保険料負担が増加しないよう、国庫負担の早期1兆円規模の拡大、子どもの均等割りの廃止または大幅削減、減額調整措置の廃止は、まったなしです。安心して医療を受けられるように私たちは皆さんと引き続き力をあわせます。