津久井やまゆり園の指定管理者「かながわ共同会」理事長、園長さんを参考人にきていただき、厚生常任委員会が開催されました。常任委員会終了後、委員会はやまゆり園の現地視察に出かけていきました。君嶋委員も委員会審査事項のためグループ分けはなく県内視察に一緒にいきました。
この審査で明らかになったことは、犯行予告文の内容の一部だけが共同会に知らされていたこと。「元職員の名前、津久井やまゆり園の名称、おもうようにならなかったら被害を加えると警察から聞いていた。そして事件後に予告文と同じ内容で犯行が行われたことに驚愕したと。
また共同会の職員さんたちは、施設の建て替えを望む声が多いこと、事件後も支援員さんたちは入所者の方々に寄り添い、夏休みも返上して休むことなく献身的に支援を続けている様子が伝えられました。夜の夜勤体制は不安だという声も寄せられ強化しているそうです。
委員からは何故、共同会さんに対して県に伝えなかったのか。伝えなかったことを反省しているか。危機感が不足していたのではないかなど追及していましたが、警察の支持どおりに、警察を頼るしかなかったと話していました。指定管理者が県に対して、ものが言いにくい状況があったのではないかと私は思っています。
警察は何故、共同会に内容を詳しく伝えなかったのか。防犯カメラの設置が適切だと指導したのか。傍聴している中で疑問を感じたのは私だけでしょうか。
今回の痛ましい事件は私たちの社会にさまざまな課題を突き付けています。福祉職員さんの処遇改善、配置基準の見直し、人手不足の解消、指定管理者制度の見直し、そしてあってはならない障がい者への差別や偏見そして排除。
二度と繰り返してはならない!そのために国も県も、そして私たちみんなで、人権を守り差別や偏見のない共生社会を実現するために力をあわせること。そして具体的な取り組みを行うことが必要です。