今朝、関内駅から県庁に向かう歩道で保育士さんが一人で11人の子どもたちを連れて歩いているのに遭遇。 保育士さんは2人の子どもをおんぶと抱っこし、後ろに3人づつ手をつなぎ3列で歩かせていたので驚きました。保育士さんが足りないのでしょうか?
昨日、桜木町で演説していた三原じゅん子議員は、「がんばって、がんばれば保育園はできるんです」と話していたと聞きました。何を誰が、がんばるのでしょうか?
京都府議会・鳥取県議会から、保育士確保やそのための処遇改善対策の実施を国に求める意見書が提出されています。
政府は、3月に急遽「保育児童緊急対策」を決め4月に通知をだしました。その内容は規制緩和による詰め込み保育で、到底保育の質を守れないものです。施設整備促進も学校の空き教室や公園の保育所設置などで、条件の整った認可保育所の新増設を主軸にするではありません。
保育士さんは、子どもの命を預かるという重い責任があるにも係わらず、低賃金で過密労働です。職員の配置基準の改善と賃金単価の改善という処遇改善が早急に必要です。また公費が保育士の人件費に必ず使われるようルールが必要です。処遇改善で保育士を増やすことは可能です。
政府が進める保育士資格がなくても資格者とみなし保育ができる規制緩和は保育の質を低下させることです。乳児の死亡事故も起きています。子どもの安全を守るためにやめるべきです。また保育施設の定員枠を増やして詰め込み保育を行うことは命と安全をないがしろにすることです。
待機児の数を減らすことだけを目的にする、政府のやり方は、保護者の願う健やかな成長・発達を保障してほしい、子どもを安心して安全に預けられる保育所にしてほしいの思いにまったく逆行することです。
野党5党で保育士給与の月5万円増を図る「保育士処遇改善法案」を提出しました。与党は4%増と少額の改善の提示です。
共産党は賃上げの共同提案も含めて、配置基準の引き上げも同時に緊急提言で示し、30万人分(3000箇所)の認可保育園の増設の財政支援、国有地の無償提供も提案しています。財源は、大企業への減税分や莫大な防衛費(軍事費)をまわせば十分実現できます。これから私たちも、皆さんと力をあわせて安全・安心な保育所を増やすためにがんばります。