活動日誌

綾瀬市 準用河川 比瑠川の水害対策

2015年6月4日

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 新幹線の下に掘られたこの穴は、上流の比瑠川の水を下流に流す分水路の写真です。

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 この写真は上流側から撮影したものですが、パネル8枚でふさがれていてパネル1枚だけ水の通り道として開いています。

 綾瀬市の松本議員の案内で視察しました。下流の引地川の遊水地計画が4年後に延期になったために、この工事を17億円もかけて行った事業ですがこの水路が水害対策として有効になっていません。上流の住民の方々は、大雨が降ると浸水するので早くこのパネルをはずしてすべて水を流してほしいと要望していますが、下流は、今でも床上浸水の被害になり、このパネルのままにして一度に流さないでほしいと要望しているそうです。

 県の担当課の説明によると、県の遊水地事業に関わり、国からの予算が縮減され工事が延期になっているとのことでした。削減された理由を尋ねると、復興予算や全国の災害予算が他にかかるためと。国は軍事費を増やし、災害対策予算を削るのはおかしいです。

 4つの遊水池の完成はH31年まで延びる予定です。遊水地が完成しないとこのパネルは、はずせないことになるそうです。(池1か所完成で1枚はずせるの説明もありました)

 落合北の農家のお宅でお話しを聞きましたが、H22から昨年の10月の水害による被害状況の写真もみせていただき、「刈り取ったばかりのお米がすべて水に浸かってしまった。また被害にあわないようにしてほしい」と託されました。

 近隣住民は恐怖を感じ困っている。早急な対策を望む声を直接届けました。今後、工事の前倒しを行えないのかと提案しました。県として今すぐ必要でない事業は、中止や凍結して河川の氾濫から県民の財産や命を守ることを行政の責務として優先すべきです。