12月に開設予定の新しい藤沢市役所です。今日10月1日は、藤沢市の77回目の市政記念日でした。今回の名誉市民憲章は作曲家の船村徹さんです。50年以上藤沢にお住まいで今年2月に亡くなられ、ご家族が受賞式に参加されました。その後、多くの皆さんの受賞式が行われました。表彰式でいつも思うことですが、市は市民の皆さんのご尽力あってこそ成り立っているんだなと。
昨日は、藤沢子どもをいじめから守る啓発講演会「夜回り先生、いじめを断つ~優しさと勇気の育てかた~」が行われました。水谷 修氏の1時間半近い講演は、息をのむ話がとぎれなく続きました。今まで水谷先生の深夜の繁華街のパトロール全国各地からのメールや電話相談、定時制高校などで出会った子どもたちの心の病や不登校、引きこもり、リストカット、自殺など壮絶な内容でした。
また大震災の時、石巻市大川小学校の水谷先生の教え子だった女性の教員のお話や、エイズで亡くなった愛さんのお話も。また10人に一人が心をやんでいる現実。夜眠れない人が増えているのは文明病だと。投与されている精神安定剤の金額は、2兆6千億円。精神医療で複数投与は日本だけ。そういえば症状を訴えると次々と飲む薬が増えると聞く。脳に麻薬を入れるのは治療ではない。原因に対するアプローチをすべき。確かにそう思います。
インターネットやゲーム機が、心と体を病んでいる。夜9時から翌朝8時まで電子機器の電源を切るべきという提案には、私も同感です。大人はもっと子どもたちに近づいていくべきと。また安倍政権がすすめる道徳教育について、道徳は教えるものではないしそもそも道徳心などない。道徳を子どもたちに語る資格のない政治家たち。愛されている実感が人を大事にすると。そして最後にこれからも夜回りを続けると。
水谷氏のあの情熱はいったいどこから?最後まで子どもたちを見放さない熱意。そして自分自身にとても厳しい方だと感じました。チャレンジしてみたいのは「一日に30個の美しいものを探し、美しい言葉で話せ」ですがなかなか難しそうです。