新聞「新かながわ」に記載されている大雨や台風時などに、その時々の川の水位を現地に見に行かなくても確認できる監視カメラ画像や情報が得られる仕組みとして「河川・遊水地情報」があります。そのデータによると台風18号では、境川の大清水橋は10時30分水位547㎝で残り天端までに高さ0㎝、「溢水水位以上」だったそうです。また鵠沼藤ヶ谷の境川橋は10時30分水位636㎝で残り天端まで29㎝でした。戸塚区下飯田の高鎌橋も0㎝で「溢水水位以上」になっていました。川はいつ決壊してもおかしくない状況が迫っていたことがよくわかり、さらに雨が降り続いたらと思うと恐ろしくなります。
遊水地の水位情報でも境川水系の5つの遊水地のうち、4つが「緊急退避水位以上」となり3時間以上同じ状況だったそうです。
この情報が、市民に届いたでしょうか。藤沢ではアクセス集中により、市のHPで災害の状況が閲覧しにくい、もしくはできない状況でした。委託業者に読み込みに時間がかかる動画を整理し、緊急時に処理能力を大幅に上げられるようにし、19号では混乱はなかったそうです。
「新かな」の分析では、1時間あたり80ミリ以上の大雨が1時間以上続いた場合は河川・遊水地の溢水が予測できるといえる、となっています。
横浜では「レインアイよこはま」のレーダ雨量履歴から瀬谷区、旭区、泉区で9時から10時に時間80ミリ以上の雨量があったそうです。上流でそのような状況があれば当然、下流の藤沢に大きな影響があります。今後雨量や水位などデータをもとに分析を行い、早めの判断を行って住民への被害を未然に防ぐことが必要です。