活動日誌

温泉地学研究所のはたしてきた役割

2015年5月25日

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この画面は5月9日の箱根に設置された地震計による観測データーです。立ての線の時間に地震が発生していたことがわかります。

 畑野君枝衆議院議員、山田町議、椎葉参議院比例候補と一緒に、「神奈川県温泉地学研究所」を訪問させていただきました。研究所は箱根火山、地震、活断層など自然災害に対する調査研究、温泉・地下水の保全という重要な役割を担っていることがよくわかりました。「地震と火山と温泉のホームドクター」という位置づけどおり、早めの対応が行えたのは、今までの20年をこえる観測や調査を密度濃く行ってきた研究所の存在があるからだと感じました。

 さらに研究所の役割を強めるために、県や国ができること、職員体制についてなどお話しを聞くことができました。今後の対策では、観測体制の強化として県が、長周期の地震計・熱赤外線カメラなど補正予算で対応していく予定だそうです。研究員の皆さんは、休日なしで観測を続けられているとのこと、長期化すれば健康にも影響することです。人的な支援や強化が必要です。そして県直営を続け、さらに予算は増額すべき事業です。

 山田町議から箱根町の住民はいつまで続くのか不安に思っていること。水蒸気の噴煙と音に恐怖を感じることが語られました。空気中に黄色や白い霧のようなものが発生するが、それはなんなのかの質問におそらく硫黄などの成分が濃くなっているのではと説明がありました。

 山全体が少し膨らんでいること、大涌谷で噴火ガスの勢いが強まっていること、地震活動は一時より穏やかになってきたがまだ地殻変動は収まっていないことでした。火山の噴火や地震についてわかりやすく説明していただき、よく理解できました。

 研究所の皆さんにはお忙しい中、丁寧に対応していただきありがとうございました。