活動日誌

生物多様性ホットスポットを体験 江の島の自然を訪ねて

2018年6月9日

  自然に枝が伸びたタブノキの巨木

 歩道に咲いたスカシユリの花

 神奈川県自然保護協会は、生物多様性の保全と自然保護の普及・啓発と合わせて県民への呼びかけを行い、「生物多様性ホットスポット」の選定を進め、推薦のあった地域に、専門家の目で見た地域等を加え、評価検討を経て191のホットスポットを選定いました。

 江の島は国指定の史跡名勝に指定されていましたが、東京オリンピックのヨット会場建設と同時に国指定を外され、神奈川県史跡名勝となり、日本百景の地となっています。

 「緑の江の島」と言われ、スダジイ、タブノキ、クスノキの高木層、ヤブツバキ、ヤツデ、アオキなどの中低層、林床にツワブキ、多種類のシダ類が生え、狭い土地に多様な植生が見られます。

 

  壁面に群生するマメシダと胞子

 江島神社の鳥居前を右折する裏参道沿いの外来種の駆除を参加者で行いました。外来種は多様な生態系のバランスを崩し、最悪の場合は在来種を絶滅させてしまう場合があるそうです。

 江の島もアジサイが見ごろです

 今回の観察会は、植物が中心でしたが昆虫や鳥、魚類などの指定もあります。自然な江の島を保全していくためには、開発や観光優先では守ることはできません。コッキング園、植物園は皆さんが頻繁に訪れると思いますが、希少種・重要種・固有種が集中する地域である貴重な江の島のホットスポットを体験し、ご一緒に保全のために力を合わせましょう!