社会問題

学校のリアルな課題を描くドラマ

2018年5月21日

 「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」NHKの土曜ドラマが放映されています。今の学校や教師、子どもたち、親たちさまざまな学校を取り巻くリアルな問題が描かれています。校則やいじめ、保護者のクレーム、教員の指導や働き方などについて弁護士「スクール・ロイヤー」が、関わり解決にむけて真剣に取り組むという内容です。

 人権を侵害する管理主義教育、競争教育、ブラック校則、教員の長時間・過密労働、校長のパワハラやことなかれ主義など現場で起きている実態が私たちに課題を投げかけてきます。

 いじめで自殺未遂をした女生徒に、「どうしていじめられた側が転校しなければならないのか。いじめたほうが転校すべきではないのか」「命をかけていじめの抗議をしても、いじめた側は忘れてしまう」など考えさせられる言葉もあります。 

 学校が、子どもたちを人として尊重し、成長や発達を保障する場所になっていないのは何故なのか。国や自治体、教育行政は、子どもたちの人権を守る立場にたっているのか。教師の指導のあり方、、働き方をどう変えていくのか、また管理と競争で子どもたちを追いつめていないかなどを投げかけているように思います。

 これは、社会に対して課題を訴えるドラマですが、今、学校現場で起きている実態は、ドラマと同じような深刻な現状なのだとしたら。学校現場、子どもたち、教員、保護者、関係する方たちに声をあげていただくことが緊急に必要ではないでしょうか。そのことにより、社会全体を動かす力になるのではないかと考えます。