活動日誌

学びが保障される温かい場所

2017年11月10日

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 自主夜間中学「あつぎえんぴつの会」に大山議員と見学させていただきました。本厚木駅から歩いて数分、商店街を抜けたビルの1階にある部屋が教室です。生徒さんは約20名で、支援の方の登録も十数名あり、この日も皆さん熱心に勉強されていました。

 一人の女性の「学びたい」の願いからスタートし、すでに5年目になるそうです。この方は、空襲にあわれ父親をなくし、住み込みで働くようになり小学校6年から学校に通えなくなったそうです。漢字のワークブックで学習されていました。最初は、駅前の喫茶店や図書館の机など学ぶ場所が次々と変わる中、ようやく現在の教室へ。厚木市の建物で無償で市からお借りしているそうです。

お隣の80才をこえる女性は、英語を2年間勉強しているそうで、果物や野菜の英語のスペルとカタカナ、日本語をノートにきれいな字で練習していました。外国籍の若者も日本語を学んでいました。運営はボランティアの元教員の方や、学生さんなどで、公費負担はいっさいなく寄付で賄われています。この日も福島から「福島に夜間中学をつくる会」代表代行の方がみえ、お話することができました。また県庁の「こんばんは」上映会でえんぴつの会を訪れた女性の方も参加されていました。

 19日、アミューあつぎで午前と午後に、夜間中学の映画「こんばんは」の上映会が行なわれるそうです。前文部科学省事務次官の前川さんの講演(夜間中学から教育を語る)もあるそうです。

 参加者のコメントに「あつぎえあんぴつの会に入ってすばらしい方々に逢えて世の中みなおした。生きていてよかった」とありました。新聞で取り上げられてから、不登校やひきこもりの方々からの問い合わせが増えているそうです。現在県では、夜間中学校夜間学級連絡協議会と設置に関数検討協議会がありますが、自主夜間中学に取り組んでいる皆さんの参加ができない状況です。今後、協議会のメンバーにするよう提案をしていきます。多くの方々に夜間中学の重要性、公的支援の必要性を強く求め、公立夜間中学が設置できるよう皆さんとこれからも力をあわせなければと強く感じました。