活動日誌

保育所保育新指針・要領は保育に何をもたらすのか

2017年6月25日

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 保育研究所フォーラム「新指針・要領は保育に何をもたらすのか -その問題点を乗り越え、真に子どもの主体性を育む視点をさぐるー」が全国町村議員会館で夕方まで開催されました。会場はいっぱいで200名以上。保育士さんが多く参加されていました。

「改定内容と保育への影響」「要領・指針改定をどう見るか」「法的意味と保育所・幼稚園」さらに現場からの報告が行われ、最後に質疑や意見交換が行われました。

新指針では、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の10の大項目が示され、その中に道徳性・規範意識の芽生え、思考力の芽生え、社会生活との関りなどがあります。現行にあった子どもの発達の保障が削除され、保育の内容に国旗・国家に親しむ「環境」が。子どもが主体ではない内容であり、子どもの育つ権利、遊ぶ権利、学びたいことを学ぶ権利がないがしろにされていて仰天する内容です。そもそも乳幼児から子どもを評価するのはやめるべきです。ひとり一人の育ちのスピードがあります。子どもはいやがったり、泣いたり怒ったりしていいし、そうする権利があります。まわりの大人がその気持ちに寄り添い、認め共感し時には、たしなめながら育てることが必要です。ところが小学校につなげるために、従順な子どもに育てることがねらいではないかと感じました。

 育ってほしい姿を基準にしてひとり一人に計画をたて評価することができるとは思えません。おとなしく、型にはめた同じような子どもが増える、それが政府のねらいであり、お国のために命をささげる子どもたちを育てることが目的だと透けてみえます。子どもたちは幸せに育つ権利があります。

 こんなにひどい内容に改悪されている保育指針。以前市議会で、子どもの保育を受ける権利について質問した時、担当課の答弁が、「保育所保育指針にのっとり、適正に保育しております」だったことを思いだし、恐ろしくなりました。

 道徳性・規範意識の記述に「してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、中略 決まりを守る必要性が分かり・・・」とあります。大人がしてよいことや悪いことがわからず、できていない。首相のように何が悪いと開き直る。子どもに道徳性や規範意識の芽生え?を押し付けるのはあまりにも理不尽で呆れるばかりです。