社会問題

潜在保育士の子どもを優先入所することは待機児解消に効果がある!

2017年1月18日

 ニュースで特集されていた、厚労省が奨励する保育士の子どもの優先入所。潜在保育士の子どもを優先して保育園に入所させ保育士確保を進めている市があるとのこと。深刻な保育士不足に有効で効果がでているそうです。保育士が仕事に復帰できれば1人の子どもを預かることで、30人の待機児入所に繋がる効果がある!?藤沢市も17年度から優先入所(加点の対象)を実施するようです。

 また潜在保育士が保育の仕事につくと一時金の支給や給料への上乗せなどを行っている自治体もあるそうです。働きたいのに子どもが預けられない、賃金が安くて別の仕事を選んでしまう方もいるのが現実です。

 県は年3回の地域限定保育士試験の実施を決めましたが、保育士試験に合格しても保育士を選ばない、もしくはすぐに仕事をやめてしまい定着しないという現実に向き合わず、的のはずれたことをしていることに気づくべきではないでしょうか。

 また保育園の土地や建物所有者に事業者が支払う賃料の3分の2を20年間補助する制度を導入している自治体もあります。「保育士確保」と「保育園の用地確保」という2つの壁をなくさなければ待機児解消につながりません。

 神奈川県は、この2つの課題に向き合い、解決にむけて県民のためにすべきことを優先して予算に盛り込むことが必要です。