社会問題

保育園に申し込んでも入れない方が全国にいるのに首相の答弁は「本当に起こっているかどうか確認しようがない」

2016年3月7日

 「保育園に落ちたのは私です!」国会前で抗議の行動がおきています。安倍首相の「本当に起こっているかどうか確認しようがない」の発言、国会での「誰なのか出てこい」のヤジ発言にも怒りの声があがっています。保育園に申し込みをしても入れない方々がどんなに困っているか心をよせられない人たちが政治に係わっているかと思うとあきれるのと同時に怒りがわきます。

 また子どもを預かれば何処だって同じと保育環境を重視しない、新たな3才からの預かり場所を探すことになる小規模保育所(0~2歳までの保育)を進めるなど保育の保障が、ないがしろにされています。小規模保育はビルの一室の保育がほとんどになっていて、災害時の避難経路、外遊びなどの保障がされていません。

 無認可保育所での子どもの命に係わる重大な事故、企業による保育所の急な廃園など、これでは子どもを預けて安心して働くことはできません。政府が直ちに取り組むべきことは、認可保育所を増やすために、保育所建設のための大幅な財政支援、保育士不足解消にために処遇改善、子育て支援全体を充実させていくことが緊急に必要です。

 子ども・子育て支援新制度で各市町村、保育現場はさまざまな対応を迫られ大変な思いをしています。さらに第2の矢で「夢をつなぐ子育て支援」の実現とやらで政府は事業所内保育、企業主導型保育事業、企業主導型ベビーシッター利用者支援事業を新規事業として進めようとしています。保育の質、安全性は誰が担保するのでしょうか。私はこの方法では女性の活躍推進には、つながらないと思います。保護者の願いをわかっていない政策ではないでしょうか。

 政府は夢をつなぐどころか、夢を絶たれる子育て支援の現状だと認識すべきです。さらに保育士でなくても子どもの保育ができるようにする子育て支援員の導入などにより預ける保護者には不安なことばかりです。安部首相がすべきことは、ご自身で子どもたちの保育の現状を確認し、的外れな待機児対策をやめるべきです。

 私たち共産党議員は安心して預けられる認可保育所を増やすために国・県・市町の議員と連携し、皆さんと力を合わせて頑張ります。