活動日誌

農地への土砂埋立て

2015年10月23日

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 小田原市早川、「石垣山一夜城」に隣接する「金堀沢」

(農振農用地約8000㎡)向こう側の森まで傾斜地

 の埋立予定地で現地調査してきました。

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  土地利用計画図です。 

 現在耕作放棄地となっています。H26年3月に、この土地の下流域を特別警戒域(レッドゾーン)に指定。その後、地権者の代理人からの農地の一時転用申請の手続きが行われ隣接地耕作者に「ブルーベリー畑造成工事」だけ行うことで承諾書。ところが3万㎥(10tダンプ約5千台)近くの建設残土を搬入して埋めることは説明せず。その後、条例に基づく許可申請が行われ土砂埋立行為が可能となる。

 この土地の下には民家もあり、盛り土は大雨で土砂の流失、崩壊などにより大災害を起こす危険があります。また搬入する埋立残土の汚染や人体への影響について安全といえるのか。傾斜30度、垂直高17mの法面。事業地の半分以上は農業以外。また中に官地(国有地)があり、その部分は6mの溝になる?

 この土地は、荒れていますが埋立なくても手を入れれば、農地として十分使うことができるそうです。

 「休耕地をブルーベリー畑に改良する」だけではない計画です。農地の一部転用や土砂条例の埋立行為の許可で残土の埋立工事が行われていきます。ひとたび地すべりなど土砂災害がおきればその責任は地権者にも問われることです。許可した市、県の責任はどうなるのでしょうか?環境を守り、土砂災害や土壌汚染がおきないよう未然に防止することが市にも県にも求められています。